「今日は雨だから、お外はやめとこうか」——そんなふうに思いがちな梅雨の季節。
でも、ちょっとした工夫で、雨の日のお散歩も子どもにとってはわくわくの“学びの時間”になります。
わが家では、傘をさして歩くだけでも冒険。
最初はぎこちなかったのに、何度か経験するうちに、傘を開くコツや足元への注意、そして自分で傘をたためるようにもなりました。
そんな成長に、私のほうがびっくりしたほどです。
雨の日の体験には、言葉・数・音・体・生活——5つの力を育てるヒントがいっぱい。
この記事では、雨の日のお散歩で育つ知育の力を、わかりやすくお伝えします。
雨の日の外歩きが、なぜ知育になるの?

雨の日に外を歩くのは、いつもとちがう感覚をたくさん味わえる、子どもにとって貴重な体験です。
たとえば…
⚫︎傘の開け方・閉じ方
⚫︎まわりの人や物とのちょうどいい距離
⚫︎前が見えにくい中での安全の確認のしかた
こうした「いつもとちがうこと」に気づくことが、注意する力や体のバランスを育てるきっかけになります。
特に発達がゆっくりな子には、
「ちょっとドキドキするけど、やってみたい」
「ちょっと怖いけど、知っておきたい」
という気持ちからのチャレンジが、自信や自立につながることもあるんです。
傘をさして歩くって、実はすごいスキル!

傘をさして歩くって、実はすごいスキル!
子どもにとって、傘はまだまだ「はじめての道具」。
前が見えにくかったり、片手がふさがってバランスがとりにくかったり、開け閉めにコツがいったり…
でも、「自分の傘」を使ってみる体験は、子どもにとってとっても特別なものなんです。
ちょっとドキドキしながらも、「じぶんでやってみたい!」という気持ちが生まれると、道具の使い方やまわりへの気づきもぐんと育ちます。
たとえば…
⚫︎傘の向き・角度の調整
⚫︎手がふさがることの不便さ
⚫︎雨の量や風の強さの違い
こういった体験は、「見る」「聞く」「動く」を一緒に使う大事な練習になります。

知育のチャンスがつまった“雨の日ミッション”ですね!
最初はおうちの前だけでも十分。
親子でのんびりと練習してみましょう。
自分の“雨グッズ”に親しむ時間をつくろう

雨の日を楽しく過ごすためには、「自分の道具」を使う経験がとても大切です。
玄関先や屋根のある場所で、傘の開け閉めをゆっくり練習してみたり、自分でレインコートを着てみたり。
長ぐつも左右を見分けやすくするために、内側にかわいいシールを貼るのもおすすめです。
こうした経験を重ねることで、「ぼくの傘」「わたしのレインコート」という気持ちが育ち、自分の道具を大事にする心や、ひとりで準備する力にもつながります。


雨の日に向けてちょっとした“準備ごっこ”、してみませんか?
雨ならではの“注意力”を育てよう

雨の日は、いつもとちがって気をつけたいことがいろいろあります。
たとえば…
・傘で横が見えにくい
・靴がすべりやすい
・車や自転車が近づいても気づきにくい
・道路の白い線がすべる
・雨の音で周りの音が聞こえにくい
こんなときこそ、「どこが危ないかな?」と親子で話しながら歩いてみるのがおすすめです。
「白い線の上はすべりやすいね」など、ちょっとした気づきを伝えるだけでも、子どもが自分で考えるきっかけになります。
雨の日の交通ルールを一緒に感じてみよう

雨の日は、いつもの道でもちょっと特別です。
たとえば傘をさすと、前や横が見えづらくなります
ぬれた白線がすべりやすかったり、信号が見えにくかったりすることもありますよね。
おうちの人と一緒に
「今、どこが見えづらい?」
「どんなところがすべりそう?」
と話しながら歩くことで、子ども自身が“雨の日の危険”を感じとるきっかけになります。

小さな気づきの積み重ねが、交通安全への意識や判断力を育ててくれますよ!
雨の日さんぽがもっと楽しくなる!親子でできるちょっとした工夫

知育って、大切なことだけど…
やっぱり「たのしい!」がないと続きませんよね。
だからこそ、雨の日のおさんぽには、親子で笑顔になれる“ひと工夫”をプラスするのがおすすめです。
⚫︎「傘の中って、どんな音がすると思う?」と耳をすませてみたり
⚫︎「水たまりをよけて歩けるかな?よけよけチャレンジ!」とゲームにしてみたり
⚫︎傘にシールやマステでお気に入りのマークをつけて、“自分だけのとっておきの傘”を作ったり
こんなふうに、あそびや工夫を取り入れるだけで、いつもの道がちょっとした冒険に早変わり!
「自分で傘がさせた!」
「雨の日っておもしろい!」
という小さな達成感が、子どもの自信にもつながります。

「雨の日も楽しいね」――そんな気持ちが芽生えたら、お外に出るハードルもぐんと下がりますよ。
知育の5領域で見る、雨の日さんぽの学び

育つちからの分野 | 雨の日のおさんぽで育つこと |
---|---|
ことばの力 | 「すべるから気をつけてね」など、大人の声かけを聞いて理解する力。 傘の名前(持ち手・先っぽなど)や「ぬれてる」「すべりそう」などの言葉を覚えるきっかけにもなります。 |
かず・かんがえる力 | 「あの線まで5歩で行けるかな?」など、歩いた数や距離をかんがえて動く力が育ちます。 ちょっとした“あそび”にすると楽しく学べます。 |
しぜんに気づく力 | 雨の音、ぬれた葉っぱ、水たまり…。 いつもとちがう自然のようすに気づくことで、感覚がみがかれます。 |
からだをうごかす力 | 傘を持ちながらバランスをとったり、すべらないように歩いたり。 雨の日ならではの体の使い方を学べます。 |
こころと社会の力 | 「お友だちとぶつからないようにしようね」「傘はここにしまおうね」など、まわりに気を配るちからや、道具を大切にする気持ちが育ちます。 |
「どうして雨がふるの?」と話せるチャンスに

雨の日は、天気や自然に興味をもつチャンスでもあります。
たとえば、お天気アプリで雨雲を一緒に見たり、「なんで雨がふるのかな?」と話してみたり。
雨の音やにおいに注目して、五感で感じてみるのも楽しいですよ。
「雨がふるとお花が元気になるね」
「かたつむりが出てくるね」
といった会話も、自然と天気とのつながりを知る第一歩。

雨の日が、子どもにとって“学びに近づくきっかけ”になれば嬉しいですね!
親子で使えるお天気アプリ
【 Yahoo!天気】

「Yahoo!天気」は、大人にもおなじみの天気アプリですが、絵や文字が見やすくて、ボタンもわかりやすいから、小さい子どもでも使いやすいのがうれしいポイント。
今日のお天気を親子でチェックする習慣づけにもぴったりです。
特におすすめのポイント…
⚫︎イラストやアイコンが大きくて見やすい → 晴れ・くもり・雨などがパッとわかる!
⚫︎1時間ごとの予報が見られる → 「あとどれくらいで雨がやむかな?」を親子で話しやすい。
⚫︎雨雲レーダーがわかりやすい → 地図を見ながら、雨の動きを“目で見て理解”できる体験に。
毎日いっしょに「今日はどんな天気かな?」と見ていると、自然と時間の流れやお天気に興味がわいてきますよ。

お散歩前に「ちょっとお天気見てみようか」と声をかけるだけでも、知育につながる第一歩になりますよ!
絵本から傘・レインコートまで!雨の日が好きになるグッズ紹介
絵本でお散歩気分を高めよう
『あめふりさんぽ』(えがしら みちこ/講談社)
やさしいタッチの絵と、雨の日の音や風景がいきいきと描かれた絵本。
ページをめくるたびに、しっとりとした空気や水たまりのきらめきが伝わってきて、子どもたちも思わず「雨の日のおさんぽ、やってみたい!」という気持ちに。
この絵本を読んだあとには…
✔︎ 絵本と同じような道を一緒に歩いてみる
✔︎ 水たまりでジャンプ!ぴしゃっと音を楽しむ
✔︎ 傘の中で聞こえる音や、濡れた葉っぱをじっと観察
…と、実際のお散歩につなげることで、絵本の世界が現実に重なって、学びや発見がぐんと広がります。
動きやすくて安心!雨の日も快適なお散歩に
【キッズ レインコート(収納バッグ付き)】
雨の日の通園・通学・お散歩にうれしい、ランドセル対応のキッズレインコートです。
ゆったりとした作りで、ランドセルやリュックの上からもすっぽり着られるので、登園・登校時も安心。
シンプルな無地デザインなので、男女問わず使いやすく、好みに合わせてカラーを選べるのも◎
また、持ち歩きに便利な収納バッグ付きで、お出かけの際にもコンパクトに持ち運べます。
お散歩や外遊びが好きなお子さんに、「雨の日でも動きやすい」一枚としておすすめです。
安心&かわいい!
【透明窓付き キッズ傘】
はじめての傘デビューや、雨の日のお散歩にぴったりなのが、こちらのキッズ用傘。
親としてうれしいのは、前が見える透明窓付きのデザイン!
小さな子でも歩く方向をしっかり確認できるので、安心して使えるのがポイントです。
さらに、丸みのある骨組み&指をはさみにくい安全設計で、子どもでも扱いやすい工夫がたっぷり。
カラフルだけど落ち着いたカラー展開で、性別問わず長く使えるのも◎
雨の日のわくわくをぐっと広げてくれる、お散歩がもっと楽しくなる傘です。
【フルトン 透明ドーム傘(キッズ用)】
この傘は、ぐるっと透明な素材でできていて、子どもの視界をじゃましないのがポイント!
歩くときも前がしっかり見えるから、安心してお散歩できます。
さらに、ドーム型で肩までしっかりカバー。
ちょっと風があっても、雨から体を守ってくれるので、全身が濡れにくいのも嬉しいところです。
開け閉めもしやすくて、はじめての傘にもぴったり。
「自分で傘が使える!」という体験が、子どもの自信にもつながります。
子どもが好きなキャラクターデザインは、年齢が上がっても長く使えるのも◎
歩きやすくておしゃれ!
【MOZ(モズ)キッズ レインブーツ】
雨の日のお散歩にぴったりな、北欧ブランド「MOZ(モズ)」のキッズ用レインブーツ。
この長靴の魅力は、軽くてやわらかい素材でできていること。
足にフィットしやすく、小さなお子さんでも歩きやすいのが特徴です。
見た目もシンプルでおしゃれ。
どんなレインコートにも合わせやすいカラー展開なので、親子でお気に入りを見つけるのも楽しい時間に♪
さらに、中敷きが取り外せるので、濡れても乾かしやすく、お手入れもラクちん。
毎日の通園やちょっとしたお出かけにも使いやすい一足です
雨の日こそ、外に出てみよう

私が住んでいる地域は坂道が多く、どこへ行くにも車が基本。
そんな中で育ったわが子にとって、「雨の日に傘をさして歩く」経験はほとんどありませんでした。
療育園と駐車場の短い距離を行き来するだけでも精いっぱいで、「このままで大丈夫かな?」と不安に感じることも。
そこである日、思いきって「今日は歩いてみようか」と雨の日のお散歩に誘ってみました。
雨の降り方や風の向き、水たまりの跳ね返りや視界の悪さなど、体で感じてほしかったからです。
最初はうまくいかず、傘が重くてぐずったり、服が濡れて泣いてしまったり…

それでも、何度か繰り返すうちに少しずつ上達し、ある日、自分の足でしっかりと歩けるようになりました。
就学前にこの経験ができたことは、今の通学にもつながっていると感じます。
あのときの「小さな挑戦」が、「大きな自信」になっていたのです。
親にとっては、ちょっとした「めんどうだな」と感じる場面でも、子どもにとっては世界を広げるチャンスかもしれません。
ぜひ、雨の日の外歩きに、少しだけ勇気を出して出かけてみてください。