今の暮らしには、スマホやタブレットがすっかりなじんでいますよね。でも、子どもにとって大切なのは、実際に「手でさわって」「目で見て」「体で感じる」体験です。
そんな体験ができるのが、昔ながらのアナログ知育おもちゃ。遊びながら自然に五感が育ち、いろんな力がのびていきます。
今回は、親子で楽しめるアナログ知育の魅力をわかりやすくご紹介します!
「アナログ知育」ってなに?
アナログ知育とは、スマホやタブレットなどの機械を使わずに、実際に手でふれたり動かしたりして学べるあそびのことです。
たとえば、積み木・パズル・お絵かき・ボードゲームなど、昔から親しまれてきたあそびがそのひとつ。
子どもたちは、道具にふれながら自然にいろんなことを学んでいきます。
なぜアナログ知育が大事なの?
今はデジタルの時代。
でも手を使って遊ぶことで、子どもはたくさんのことを感じ、学べます。
たとえば――
・音を聞く
・色を見分ける
・手で形を感じる
こんな体験を通して、想像力や創造力、集中力などがぐんぐん育ちます。日常生活にも役立つ力なんですよ。
コミュニケーション能力のアップ!
アナログなおもちゃは、友達や家族といっしょに楽しめるものが多いです。
遊びの中で自然と会話が生まれます。
「こうしようよ!」
「これ作ってみよう!」
といったやりとりをすることで、子どもの話す力・聞く力・伝える力が育ちます。
自分のアイデアであそべるから、創造力もアップ!
アナログなあそびでは、決まった答えがなく、自由な発想で遊べます。
たとえば――
・積み木でお城をつくる
・クレヨンで好きな絵を描く
子どもが自分の頭の中にあるイメージを「かたち」にすることで、創造力と想像力がしっかり育ちます。
五感をいっぱい使ったあそび
アナログ知育は、目・耳・手・鼻・体など、五感をたくさん使う遊びです。
● 手でさわる
● 音を聞く
● 色を見分ける
こんな体験が、子どもの理解力や覚える力をのばしてくれます。
五感を使うアナログ遊びは、子どもの手先の動きにもよい影響を与えます。
実は、日常の中にも「手先の器用さ」を育てるヒントがたくさんあるんですよ。
よかったら、こちらの記事もぜひ読んでみてくださいね。
合わせて読みたい
簡単で楽しい!子どもの手先の器用さを伸ばす遊びと生活習慣
おすすめのアナログ知育アイテム
ボードゲーム
ボードゲームは、家族やお友だちといっしょに楽しめる遊びです。
ルールを守りながら進める中で、会話も増えて、思いやりや考える力も育ちます。
遊びながら自然と社会性も身についていきますよ。
パズル
パズルは、ピースを合わせて絵を完成させる遊びです。
夢中になって考えることで、集中力や考える力が育ちます。
できあがったときの「やったー!」という気持ちが、自信にもつながります。
積み木
積み木は、いろいろな形のブロックを使って自由に遊ぶことができるおもちゃです。
手を使う力や想像する力が育つだけじゃなく、
「こうしたい!」って思ったことをカタチにする楽しさも感じられますよ。
絵本
絵本は、楽しいお話を通してことばや考え方を学べるステキなアイテムです。
読み聞かせをすると、親子の会話が自然に生まれて、子どもの想像する力や、話を理解する力がぐんぐん育ちます。
年齢別アナログ知育おもちゃのおすすめはこれ!
幼児向け(3〜5歳)
この年齢の子どもたちは、手を使うことや基本的な考え方を学ぶ大切な時期です。
色を合わせるパズルや、大きな積み木、簡単なボードゲームがぴったりです。
また、絵本を一緒に読むことで、言葉の意味を理解したり、想像力を育てたりすることができます。
【くもんのスタディクロック】
こんな時計です
・数字や針に色がついていて、見やすく時間がわかる時計です。
・カラフルなデザインで、子どもも思わず見たくなるかわいさです。
おすすめポイント
・時計の読み方が苦手でも、色を見ながら楽しく覚えられます。
・インテリアとしてもなじみやすく、毎日の生活で自然に時間が身につきます。
【キャプテン・リノ】
こんなゲームです
・カードを積み重ねてタワーを作っていくバランスゲームです。
・ルールがかんたんなので、小さなお子さんでもすぐに楽しめます。
おすすめポイント
・集中して遊ぶことで、じっと取り組む力がつきます。
・みんなで遊べるので、親子や友達とのコミュニケーションも深まります。
【ラーニングリソーシズ カラフル ギアブロック スターターセット】
こんなおもちゃです
・色とりどりのギア(歯車)を自由に組み合わせて動かせるセットです。
・60ピース入りで、みんなで分け合って遊ぶのにもぴったりです。
おすすめポイント
・遊びながら「どう動くかな?」と自然に考える力が育ちます。
・手をたくさん使うので、手先の器用さもアップします。
小学生低学年向け(6〜8歳)
ルールのあるボードゲームや、ちょっとむずかしいパズルも楽しめるようになります。
友だちといっしょに遊ぶ「協力ゲーム」では、チームでがんばることや、おしゃべりを通して伝える力も育ちます。
自分で何かを作ったり、アイデアを形にする遊びもどんどん広がる時期です。
【ボードゲーム 「 人生ゲーム 」】
こんなゲームです
・結婚、仕事、お金…いろんな「人生イベント」が体験できるボードゲームです。
・家族や友達とわいわい楽しめます。
おすすめポイント
・楽しみながら、ルールや順番を守る大切さを学べます。
・話し合ったり笑いあったり、自然と会話が生まれるゲームです。
【ブロックス】
こんなゲームです
・テトリスのような形のピースを交互に置いていく、頭を使うゲームです。
・カラフルな見た目で、子どもも大人も夢中になります。
おすすめポイント
・どこに置くか考えることで、空間認識や計画性が育ちます。
・家族で遊べて、世代を問わず盛り上がれます。
カタン スタンダード版
こんなゲームです
・毎回違う地図で資源を集めて町を広げていく戦略ゲームです。
・交渉や話し合いがカギになる、ちょっと大人なボードゲームです。
おすすめポイント
・話し合いながら進めるので、自然とコミュニケーション力が伸びます。
・遊ぶたびに展開が変わるので、飽きずに何度でも楽しめます。
ナンバーブロックス
こんなおもちゃです
・数字がカラフルなブロックになっていて、形として数字が学べる教材です。
・かわいいキャラクターと一緒に、楽しく数や計算を覚えられます。
おすすめポイント
・算数が苦手な子にもぴったり!視覚的に数字が理解できます。
・英語の要素もあるので、ちょっとした英語の耳慣れにもなります。
小学生高学年向け(9〜12歳)
もっと複雑なルールのゲームや、考えて動かすような戦略ゲーム、科学実験キットなども楽しくなってきます。
「どうしたらうまくいくかな?」と考える力や、むずかしいことにチャレンジする気持ちが育ちます。
友だちとグループで取り組む知育遊びは、話し合いや協力する力を伸ばすのにもぴったりです。
パズル「ジグソーパズル 1000ピース」
こんなおもちゃです
・たくさんのピースを合わせて、大きな絵を完成させるパズルです。
・1000ピースと聞くと大人向けのようですが、集中できる子にはぴったりです。
おすすめポイント
・ピースを探す中で観察力や集中力がぐんぐん育ちます。
・完成した時の達成感は、子どもにとっても大きな自信になります。
学研 科学と学習PRESENTS 天体望遠鏡学習キット
こんなキットです
・星空を観察できる望遠鏡のセットです。
・科学に興味を持つきっかけとしてぴったりの学習キットです。
おすすめポイント
・実際に星を見ながら学べるので、「本物の体験」ができます。
・天体や宇宙に興味が出てきたタイミングでぜひ使ってみてください。
ボードゲーム「ラッシュアワー」
こんなゲームです
・車を動かして、赤い車を出口から出すパズルゲームです。
・シンプルだけど、どんどん難しくなるので大人もハマります。
おすすめポイント
・考えて試してまた考える…そんな「考える楽しさ」が味わえます。
・一人でもコツコツ遊べるので、おうち時間にもぴったりです。

実際に手を使って遊ぶことで、デジタル機器では味わえない体験ができ、子どもたちの成長を助けます。
家庭でできるアナログ知育のやり方は?
おうちでもできる!アナログ知育の取り入れ方
日常にちょっとした「学び」を
● お買い物で「100円玉いくつで買えるかな?」
● 食材の色や形をいっしょに見てみよう
● 料理で計量スプーンやタイマーを使ってみる
日々の生活の中にも、学びのチャンスがたくさんあります
親子でアナログゲームを楽しもう
ボードゲームやカードゲームを親子でいっしょに楽しむことで、「ルールを守る」「順番を待つ」など、社会で大切な力が育ちます。
なにより、楽しく笑いながら過ごす時間が、子どもの心の安心にもつながります。

ゲームを楽しむことで、楽しい時間を過ごしながら自然に学ぶことができますね!
アナログ知育は「非認知能力」を育てる力も!
「非認知能力」ってちょっと難しく聞こえるけれど…
かんたんに言うと「がんばる力」「気持ちのコントロール」「人とのかかわり方」など、心の力のことです。
● 友達と協力する
● 自分の気持ちを理解する
● 我慢する
● 目標に向かってコツコツやる
こうした力は、大人になってからもずっと役に立つ大事な力です。
忍耐力や協調性も育つ!
たとえば、ボードゲームで負けた時…
「くやしい!」と感じながらも、「次はがんばろう」と思えるようになります。
また、順番を待ったり、みんなと相談しながら進めたりする中で、「相手の気持ちを考える力」や「我慢する力」も育っていきます。
感情をコントロールする力もつく

思い通りにいかないときこそ、成長のチャンス。
負けて泣きたくなっても、
「またやりたい!」「こんどは勝ちたい!」と前向きに切りかえられるようになります。
そんな経験が、気持ちの整理の仕方を自然に教えてくれるんです。

こうした経験を通して、自分の感情を上手にコントロールできるようになり、将来の友達や家族ともいい関係性を築けます。
アナログ知育は子どもにとって宝もの!
アナログ知育は、子どもの心と体をバランスよく育ててくれる大切な時間。
● 手を使って考える力
● 人と話す・関わる力
● 気持ちをコントロールする力
今の時代はデジタルも便利だけど、「手で感じる」「人とつながる」アナログな体験もとても大切です。
デジタルとアナログ、どちらも上手に使って、子どもの育ちをもっと豊かにしていきましょう!