発達障害診断、私の乗り越え方

女性がお祈りしている 発達支援
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一歳半検診で、息子が「ことばの発達に要観察」と診断された日。

息子の育児の中で感じていた違和感や原因が分かり、安堵する自分がいました。

しかしその後すぐに、息子に発達障害の疑いがあると診断されたと分かって、その瞬間は頭が真っ白に。

保育士として多くの子どもの成長を見守ってきた私でも、「どうなるのだろう?」「この先、息子は成長できるのだろうか?」という漠然とした不安が、母親としての私を押しつぶしました。

子どもたちの成長には個人差があることはわかっているはずなのに、いざ自分の子どもが診断を受けると、冷静ではいられないものです。

それでも、息子の成長に寄り添いながら、「息子には息子のペースがある」と信じて進むことが大切だと気づきました。

今回は、私が息子の診断をどのように受け止め、不安とどう向き合い、そして少しずつその不安を乗り越えていったのか。

その過程と、どのように考え方を変えていったのかについてお話しします。

やっぱり不安…診断を受けた日、揺れる気持ち

グレーのベッドメーキングされた布団とぬいぐるみ

発達障害と聞いたとき、すぐに頭に浮かんだのは「これからどうしよう?」という不安でした。

保育士として発達に時間がかかる子どもたちを見てきましたが、いざ自分の子どもとなると、専門知識があっても動揺は避けられません。

診断の日、家に帰ってからも何度も「この子は大丈夫だろうか」と自問していました。

周りの子どもたちが次々と言葉を覚え、指さしやコミュニケーションを始める中で、息子がそのペースに追いつけないことに、焦りや不安を感じるのは当然のことでした。

指導を受けてからは、他のお子さんの成長を見るたびに、

  • 指さしして知らせてる!
  • あんなにおしゃべりができるんだ!
  • 呼びかけて目が合うっていいな
  • 手を離してもお母さんから離れないでいられるなんてすごい!

と、些細な発見を息子と比べてしまい、無意識に「なぜだろう」「いつになったらできるようになるのかな」と感じてしまうことが増えました。

母として感情が溢れ、疲れてしまうこともありました。

どんなに考えても、今のままでは前に進めないとわかっているのに、どうしたらいいのかがわからず、立ち止まってしまっていたのです。

保育士としての視点と母親としての葛藤

窓際の枯れそうなチューリップ

保育士として、子どもにはそれぞれのペースがあり、焦らなくてもいいことは理解していました。

“成長には個人差があり、急がせることが必ずしも良い結果を生むわけではない”

頭ではそう分かっていたのです。

でも、母親としての私は違いました。

「どうしてうちの子はまだ〇〇できないんだろう?」と、つい他の子どもと比べてしまい、不安や焦りが湧いてきました。

保育士として「息子には息子なりのペースがある」と自分に言い聞かせようとする一方で、母親としては「早く成長してほしい」という気持ちが消えず、心の中で葛藤が続いていたのです。

「息子の成長には時間がかかるけれど、寄り添えば大丈夫」と保育士としての理性で考えようとする私がいる一方で、

「本当にこれでいいのだろうか?」「もっと何かできるのでは?」と不安が募り、悩む日々が続きました。

そうした繰り返しの中で、少しずつ「今までのやり方だけでは、息子の成長に応えきれないかもしれない」と感じるようになったのです。

息子のペースに寄り添うことの大切さ

ぬいぐるみを抱き眠る赤ちゃん

息子自身の「今」に目を向けることが大切だと気づき、私自身の考え方も少しずつ変わっていきました。

まず、日々の小さな成長、進歩に目を向けることを意識しました。

息子が笑顔を見せたり、私の言葉に反応する瞬間を大切にするようにしたのです。

そうすることですぐに大きな変化はなくても、息子なりのペースで確実に成長していることに気づけるようになりました。

周囲のサポートと自分自身のケア

青いコーヒーカップと文庫本

次に、周囲のサポートを積極的に受け入れることを決めました

保育士として「自分一人で出来る」と思い込んでいましたが、息子の成長についての悩みなどを打ち明け、家族や専門家の意見に耳を傾けることで、心の負担が少しずつ軽くなっていきました。

さらに、自分自身のケアも大切にするようにしました

育児の不安や疲れが溜まると、どうしても息子に向き合う余裕がなくなってしまいます。

私の場合はコーヒーを飲んだり甘いものを食べたり、撮り溜めた番組を見たりと自分の時間を意識的に持つことで、冷静に息子と向き合えるようになっていきました。

息子の成長を見守る今の心境

絵本も見て笑う子ども

今振り返ると、あの時感じた不安は無駄なものではなかったと感じます。

それがあったからこそ、スモールステップの成長をこれまで以上に大切に感じ、焦ることなく息子のペースに寄り添えるようになりました。

その当時より数年経った今、息子は療育の成果もあり毎日笑顔で過ごしています。

私は母として、そして保育士としての経験を糧に、息子の成長を信じて、これからも共に歩んでいくつもりです。

一歩ずつ進むために

子どもを抱きしめる父親

発達障害や成長の遅れは確かに心配なことですが、お子さんのペースを信じて寄り添っていけば、少しずつ前に進むことができます。

毎日の小さな成長を大切にしながら、一緒に歩んでいきましょう。

きっと、今は不安や戸惑いが大きいもかもしれません。

でも、お子さんの可能性を信じて、小さな一歩一歩を重ねていけば、未来はきっと明るいものになります。

お子さんの笑顔や成長の瞬間が、きっと何よりの力となるはずです。

焦らず、比べず、その子らしさを大切にしながら一緒に進んでいきましょう。

きっと、その先には今よりもっと笑顔あふれる日々が待っていますよ。

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