子どもが毎日安心して過ごしながら、自然と学んでいける方法のひとつが「知育ルーチン」
決まった流れの中で、色や数、形などを楽しく学べる時間がたくさんあります。
たとえば、ごはんのときに食べ物を数えたり、お風呂で浮くもの・沈むものを試してみたり。
こんな何気ない毎日こそ、子どもの「できた!」や「わかった!」が育つチャンスなんです。
今回は、おうちでできる知育ルーチンを7つご紹介します。
どれも簡単で、すぐに取り入れられるものばかりですよ!
朝のスタートに!「おはよう知育ルーチン」
カレンダーで日付チェック!
朝起きたら、カレンダーを親子で見て「今日は何日かな?」と確認してみましょう。
最初は一緒に指でなぞってあげると、日付に親しみやすくなります。
1日ごとにめくる「日めくりカレンダー」もおすすめ!
ページをめくるたびに、「今日も一歩進んだね」と感じられるのが魅力です。
読み方つきで、子どもにも見やすく読めるよう工夫したカレンダーです。
子どもに「今日は何日?」と聞いてみると、日付を覚える手助けになります。
「〇〇ちゃんの誕生日まであと何日かな?」なんて会話も楽しいですね!
今日の空はどんなかな?「天気&季節チェック」
「今日は晴れかな?雨かな?」と声をかけて、一緒に空を見上げてみましょう。
毎日の天気に気づくことで、「今日は傘がいるね」など、考える力も育ちます。
さらに「春になるとお花が咲くよね」など、季節の移り変わりにもふれると、自然への興味や感性もゆっくり育っていきます。
ごはんの時間も学びタイム!
食事中は、五感をフル活用できる知育タイム!
「このにんじんはオレンジ色だね」
「ごはんの粒はいくつあるかな?」
「このトマトにはビタミンがたっぷりなんだよ」など、話題はたくさんあります。
食べた数を数えて、ちょっとした計算あそびにも!
【例】
「今日はブロッコリーを3つ食べたね」
「あと2つ食べたら、ぜんぶで何個になるかな?」
おいしく食べながら、楽しく学べる時間にしてみてくださいね。

ごはんを食べ終わるころには、「これって体にいいんだね」「数を数えるのって楽しいね!」なんて声が聞けるかもしれませんね!
お出かけ前に「時間と準備の練習」
お出かけの準備をする時、時間をうまく管理することが大切です。
まず、時計を見て「何時に出発するか」を決めましょう。
この確認ではアナログの時計がおすすめです!
わが家で時計の練習用に使っている、見やすい壁掛け時計です。
短針と長針、数字の色分けがあると認識しやすいですし、大人も説明しやすい利点があります。
たとえば、「10時に出かけるから、9時半(長い赤色の針が6)までに準備を終わらせようね」と伝えます。
さらに「9時半までにあと○分あるよ」と具体的に知らせていく事で見通しがたちやすくなるので加えてみてください。
予定に合わせてマークを変えられる、わが家のシンプルでわかりやすい知育時計です。
これで、どれくらいの時間があるかを目で見て確認できるようになっていきます。
「何持ってく?」を楽しくチェック!
「ハンカチ持った?」「水筒は?」と聞くよりも、
イラストや写真のリストで一緒に確認するのがおすすめ。
絵のそばにひらがなを書いておくと、言葉と物がつながりやすくなります。
絵カードはホワイトボードに貼ったり、手作りしてもOK。
100円ショップにもかわいいアイテムがたくさんあります。
これは100均で買ったマグネットで、家では少し工夫して使っています。
楽しみながら準備できるようにすると、「自分でできた!」がどんどん増えていきますよ。

時間を意識したり、自分で準備できたりすると、子どもも「できた!」って嬉しくなるものです。
そんな小さな積み重ねが、大きな自信につながっていきますよ。
移動中は“観察タイム”に変身!
車や電車での移動中も、学びのチャンス♪
「この看板、何て書いてある?」
「あの木は何の木かな?」
「このおうちは何色だった?」など、クイズ感覚で観察あそびをしてみましょう。
ちょっとした会話から、ことば・形・色などたくさんの知識につながります。

「あれなに?」「これ見て!」とワクワクしながら周りを見られるようになります。
移動中も、子どもにとっては発見がいっぱいの時間になりますよ。
おうちのお手伝いで生活スキルを育てよう
洗濯物で色わけあそび
「このタオルは赤だね。赤のカゴに入れてみてね」
というように、洗濯物を色で分けるだけでも、知育あそびになります。
色の名前や分ける楽しさを感じながら、整理整頓の基本も身につきますよ。
食器の片づけで数の学び
「お皿は何枚あるかな?」と数をかぞえるだけでも、立派な知育あそび。
さらに、「コップとスプーンもあわせたら何個?」と足し算にしてみるのも◎。
お手伝いしながら、数や責任感、協力する気持ちも育てられます。

おうちのお手伝いも、見方を変えれば立派な知育あそび。
楽しく関わりながら、生活の力も自然と身についていきますよ。
おふろタイムは“かがくのじっけん室”!
うく?しずむ?実験あそび
お風呂では、軽いおもちゃやスプーンなどを使って「浮くかな?沈むかな?」と実験してみましょう。
自然と“どうして?”がわいてきて、科学への興味がふくらみます。
水の温度を感じてみよう
冷たい水とあたたかいお湯を手で感じてみるだけでも、立派な学びになります。
「つめたいね」「あったかいね」と感覚を言葉で表すことで、表現力もアップ!

おふろタイムも、子どもにとってはちいさな実験室。
「なんで?どうして?」がどんどんふくらんで、学びのチャンスがいっぱいです。
おやすみ前は、心をほぐすふりかえりタイム
今日のことをおしゃべりしよう
「どんなことが楽しかった?」
「新しく知ったことはある?」など、寝る前に今日一日をふりかえって話してみましょう。
気持ちを言葉にする力や、話す力が少しずつ育ちます。
絵本で心をととのえる
最後は絵本タイム♪
好きな絵本や、ちょっと新しいお話を一緒に読んで、心を落ち着かせてあげましょう。
読み終わった後に「この子はどんな気持ちだったかな?」と聞くのもおすすめ。
想像力や共感する気持ちも育っていきますよ。

寝る前の静かなひとときは、心がほっとする大切な時間。
今日のことを一緒に思い出したり、お話を聞いたりすることで、あたたかい気持ちで眠りにつけますよ。
おうち時間は“いちばんの学びの場”
毎日のちょっとした時間や習慣が、子どもの成長につながっています。
特別なことをしなくても、日々の暮らしの中に「学びのタネ」はたくさん!
無理なく、家族みんなで楽しみながら、子どもたちの「やってみたい!」を育てていけたら素敵ですね。
今日から、できそうなことから少しずつ。
知育ルーチンで、笑顔あふれる毎日を過ごしてみませんか?